教えて!FP
第11回 ローンのしくみは金利を先取り
住宅ローンを組んでいる人ならわかると思いますが、住宅ローンを返し始めたばかりの頃は、なかなか元金が減っていきません。その理由は、住宅ローンに限らず「ローンは利息を先取りするしくみ」になっているからです。
これについて、以下に借入金額3,000万円、金利3%、元利均等返済の住宅ローンを利用した場合を例に挙げて説明しましょう。ちなみに、元利均等返済とは、毎月の返済額が変わらない返済方法のことです。なお、ここでは説明を簡単にするために、住宅ローンを年に1回まとめて返済するものとします。
まず、返済1年目は3,000万円×3%=90万円の利息を支払うことになります。仮に年間の返済額が120万円とすると、そのうち利息の90万円が差し引かれ、残りの30万円だけが元金の返済に回ります。この時点のローン残高は2,970万円になります。
2年目はこの2,970万円に対して金利3%がかかります。その結果、2年目に支払う利息は89万1,000円になります。返済額120万円のうち利息を差し引いた30万9,000円が元金の返済に回ります。
このように支払う利息は元金(=残債)に応じて決まるため、残債の多い最初のうちはなかなか元金が減らないというわけです。
元金を早く減らすには、金利が低いローンを見つけることが効果的です。金利が低ければ支払利息が少なくなるため、その分、早く元金を減らすことができます。ローン全般にいえることですが、手間をおしまず情報収集し、できるだけ低い金利のローンを探すことが大切です。
第11回 ローンのしくみは金利を先取り
これについて、以下に借入金額3,000万円、金利3%、元利均等返済の住宅ローンを利用した場合を例に挙げて説明しましょう。ちなみに、元利均等返済とは、毎月の返済額が変わらない返済方法のことです。なお、ここでは説明を簡単にするために、住宅ローンを年に1回まとめて返済するものとします。
まず、返済1年目は3,000万円×3%=90万円の利息を支払うことになります。仮に年間の返済額が120万円とすると、そのうち利息の90万円が差し引かれ、残りの30万円だけが元金の返済に回ります。この時点のローン残高は2,970万円になります。
2年目はこの2,970万円に対して金利3%がかかります。その結果、2年目に支払う利息は89万1,000円になります。返済額120万円のうち利息を差し引いた30万9,000円が元金の返済に回ります。
このように支払う利息は元金(=残債)に応じて決まるため、残債の多い最初のうちはなかなか元金が減らないというわけです。
元金を早く減らすには、金利が低いローンを見つけることが効果的です。金利が低ければ支払利息が少なくなるため、その分、早く元金を減らすことができます。ローン全般にいえることですが、手間をおしまず情報収集し、できるだけ低い金利のローンを探すことが大切です。
記事一覧
- 第1回 そもそもキャッシングとは?
- 第2回 チェックするポイントは?
- 第3回 住宅ローンを選ぶポイント
- 第4回 リボ払いに要注意!
- 第5回 金利の数字が意味するもの
- 第6回 キャッシングとカードローン
- 第7回 誰でも借りられる?
- 第8回 ネットキャッシングの手続き!
- 第9回 教育ローンは金利に注意?
- 第10回 パート.アルバイトでも?
- 第11回 金利を先取り
- 第12回 どれくらい借りられる?
- 第13回 有利に借りよう
- 第14回 自分の信用情報!
- 第15回 住宅ローンの金利動向!
- 第16回 住宅ローンは借りにくい?
- 第17回 総返済額を大幅カット!
- 第18回 離婚で住宅ローンは?
- 第19回 女性専用ローンって?