キャッシングのツボ

第12回 リボ払いの落とし穴

クレジットカードについている便利な機能、それが「リボ払い」です。カードを提示して、「リボ払いで」とひとことコールするだけで、欲しいものが手に入り、しかも月々のカードの引き落とし日に口座の残高をあまり気にしなくていいのですから、まるで魔法の呪文のようです。

リボ払いのカラクリは、次のとおり。クレジットカードの利用額にかかわらず、毎月の引き落とし日には、あらかじめ指定した一定額が口座から引き落とされます。それと同時に、カードの利用残高に対して計算された利息も引き落とされるしくみになっています。

たとえば、リボ払いの利息15%、毎月の支払額2万円として、次のような買い物をした場合の支払いの様子を見てみましょう。

ショッピングの内容 カード利用合計金額 支払額 支払利息 引き落とし額
スーツ・シャツ 100000 20000 1000 21000
コート 60000 20000 1500 21500
居酒屋 10000 20000 1375 21375
旅行代金 85000 20000 2188 22188
25000 20000 2250 22250
デジカメ 40000 20000 2500 22500

 

6月の支払いが終わった時点で、利用残高は、20万円。仮に、このあと7月からは一切クレジットカードを使わなかったとしても、毎月2万円と利息は支払い続けていくことになります。

結局、利用合計額32万円に対し、リボ払いにした場合の総支払額は、32万円あまり。2万円以上の利息がしっかり取られているのですから、魔法でもなんでもないわけです。

魔法のような気持ちになるのは、クレジットカードの支払いは通常、口座から自動的に引き落とされるので、数千円の利息が余分に引き落とされても、あまり気にならないからです。お金を借りている意識がないことがリボ払いの落とし穴。これから「リボ払いで」と言うときには、『リボ払いも立派なキャッシング』を意識することが大切です。

記事一覧

あなたにぴったりのカードローンを検索