キャッシングのツボ

第55回 「利用限度額」は信用度で決まる

キャッシングでは、最初の審査のときに「利用限度額」がきめられます。利用限度額とはその人が借りられるお金の上限のことで、過去の返済記録や職業など利用者の信用度をもとに、カード会社が決定します。

一般的に、他社カードできちんと返済してきた人や正社員として3年以上務めている人は利用限度額が高くなりますが、過去に返済が滞ったことがある人、何社からも借り入れがある人、学生やフリーターなど定職を持たない人は利用限度額が低めに設定されます。

たとえば、最初に決められた利用限度額が30万円だった場合、初回に10万円を借りると残りの利用可能額は20万円になります。このとき、追加で借りることなく元金を5万円返済したら、借入残高が5万円となり、あと25万円まで借りられることになります。このように、利用限度額から借入残高を差し引いた金額までなら追加で借りることができます。

最初に利用限度額が低めに設定された場合でも、このようにきちんと返済をしていけば、少しずつ限度額が引き上げられていくでしょう。

利用限度額は通常、お金を貸し出すカード会社が決めるものですが、利用者の申し出によって変更することできます。

海外旅行や引越しなどで一時的にまとまった出費が予想されるときには、カード会社に増額の依頼をしましょう。利用目的や返済履歴などをもとに審査をしたうえで、増額に応じてくれます(もちろん、断られることもあります)。

反対に、自分がいつも利用する金額に対して、利用限度額が高すぎると感じたときには、カード会社に減額を申し出ることもできます。盗難や紛失などによる被害を最小限に減らすためには、こうした対策が役に立ちます。

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