キャッシングのツボ

第16回 自己破産の真実

自己破産とは、借金の返済が難しいことを裁判所に認めてもらい、借金を「なし」にしてもらう手続きです。返済の負担から開放されて、生活の再スタートが切れるのは大きな魅力なのですが、その一方で、自己破産をしたら何もかも失ってしまうのでは?といった心配をする人も多いはず。本当のところはどうなのでしょうか?

自己破産をしても、身包みはがされるわけではなく、生活に必要な最低限の家財道具や現金は手元に残して置けます。ただし、生活に最低限必要というのは、ウラを返せば、資産価値のあるものはすべて処分の対象となるということ。持ち家や自動車などは基本的に処分され返済に充てられます。

自己破産者の名前は一部の公的な文書に公開されるのですが、これらの文書を一般の人が見ることはほとんどと言ってよいほどありません。つまり、自己破産したことを周りの人に知られることはまずないのです。

仕事については、万が一、職場の人に自己破産したことを知られたとしても、それを理由にクビにはできないことになっています。とはいえ、職場に執拗に取り立ての電話がかかってくることもあり、実際には居づらくなってしまうというケースも。また、保険の外交員や警備員のように、一定の期間は資格制限される職業もあります。

10年程度は、いわゆるブラックリストに名前が載ってしまうので、この間は新しいローンを借りることや、クレジットカードを作ることはできません。もちろん、住宅ローンも借りられません。

自己破産するためには、支払不能が認められることが必要です。借金の額がいくらなら支払不能かは、その人の収入や財産によってかわるので、一概には言えませんが、専業主婦など収入がない人なら、100万円程度でも自己破産が認められる場合があります。

返せなくなるまで借りないことは大前提として、もしも返せなくなった場合は、こういった事情をよく調べたうえで、自己破産を選ぶかどうかを考えることが必要です。

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