キャッシングのツボ

第19回 過去の返済履歴は各社で共有化されている

キャッシングの審査では、氏名や生年月日、勤務先といった情報以外にも、過去の借入や返済にまつわる情報がチェックされています。

誰が、いつ、どこの会社から、いくらを借りたのか。借りたお金は全額返済しているか、返済期限をキチンと守っているか、いま他の金融機関から借入をしているのか、という情報は、各金融機関が所属する信用情報機関に集められて、各社でデータを共有化する仕組みになっています。

新規にキャッシングの申込みを受けた金融機関は、お金を貸すに値する信用できる人物かを見極めるために、信用情報機関に顧客情報を照会します。

一般的には返済が遅れると、確認の電話がかかってきたり、催促の書類が届いたりしますが、それでも返済しないまま返済期限から3ヵ月が経つと「延滞」記録が残ります。延滞や貸し倒れ、破産といった「事故情報」が記録されていたら、新たな借入はかなり厳しくなるでしょう。

こうした情報を取りまとめる信用情報機関は、銀行系列、消費者金融系列というように、系列ごとに分かれています。

例えば、信販会社や信販会社・流通系クレジット会社などは「シー・アイ・シー」という団体に加盟しています。ほかにも、消費者金融などが加盟する「全国信用情報センター連合会」、主に金融機関を会員とする「全国銀行個人信用情報センター」、クレジットカード会社、リース事業会社、保証会社などが加盟する「(株)テラネット」など、複数の団体があり、網の目のように情報を共有化しているのです。

過去にキチンと返済した記録は、新規にお金を借りるときにはひとつの信用となります。反対に、「過去にキャッシングの延滞をしたばかりに、いざ新居を買おうと思ったときに住宅ローンの審査が通らなかった」というケースも時々あります。本当にお金が必要となったときに困らないように、借りたお金はキチンと返しておきましょう。

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