キャッシングのツボ

第27回 利息のつき方を知っていますか?

100万円を借りて毎月2万5000円ずつ返済した場合、支払い総額はいくらになるでしょうか?

実は、支払い総額は人によってさまざまです。同じ金額を借りていても、何%の金利で借りるかによって、支払い総額と完済までにかかる期間には驚くほどの差がつくのです。

金利0%の場合には、100万円を3年4カ月かけて支払います。年利5%で借りた場合には、110万円を3年8ヵ月かけて支払います。

これが年利15%になると、支払いは139万円となり、返済期間も4年8ヵ月まで延びます。さらに、出資法ギリギリの年利29.2%で借りた場合には、支払い総額はなんと377万円まで膨らみます。支払い期間も12年7ヵ月と急に長くなるのです。

なぜこんなことが起こるのでしょうか?

キャッシングの利息は、「借入残高×実質年率÷365日×利用日数」という計算式に基づいて日割り計算されます。

この計算式を、年利29.2%で借りて30日後に2万5000円を返済した場合に当てはめると、
「100万円×29.2%÷365日×30日=2万4000円」となります。2万5000円を返済しても、2万4000円が利息の支払いに回るので、このケースでは元金が1000円しか減らないのです。

これが年利15%で借りて30日後に2万5000円を返済した場合だと、1ヵ月の利息は1万2329円。残りの1万2671円が元金返済に回ります。

このように金利の高さは、総返済額や返済期間に大きな影響を与えます。利息がつく仕組みを知って「高い金利では借りない」「なるべく早めに、多めに返済する」を心がけましょう。

29.2%は出資法の上限金利。これを上回る金利は、刑事罰の対象となります。この上限金利も改正貸金業法が施行されたおかげで、近い将来引き下げられる見込みです。

  

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